shokichi48~風呂ブログ~

銭湯・温泉好きのブログ

兵庫の銭湯!【みのり湯】を紹介!

どうも!shokichiです('ω')

 

今回は兵庫県尼崎市にある【みのり湯】を

紹介させていただきます!

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住所:兵庫県尼崎市大庄中通3丁目16

営業時間:15時00分~24時00分

定休日:毎週月曜日

駐車場:13台完備

電話番号:06-6416-0458

料金:

阪神本線『尼崎センタープール前駅』から徒歩14分の位置にあります。

 

駐車場

みのり湯の建物裏に13台駐車できる駐車場がありますので、車でお越しの際も安心です。

周囲の道が一方通行が多いので、運転には注意してお越し下さい。

 

みのり湯のあれこれ

お客さんの顔を見て話し、お客さんの嬉しかった事は共に喜び、嫌な事は親身になって話を聞き、最後はお湯で洗い流して笑顔で帰ってもらう!お風呂だけでなく、人情やコミニティーの役割があり、昭和の良さが残る、笑顔の発信の場の銭湯であり続けたい》と話してくれた店主。

 

元々は祖父母さんが開業した東和温泉から始まり、祖母の八重子さんの名前から八重湯、祖父の稔さんの名前からみのり湯が建てられましたが、祖父母が亡くなった事もあり、現在はみのり湯だけとなっています。

昭和33年創業、みのり湯開業当時は周辺が沼地で建物もほとんど無く、「こんな所に建ててもお客さん来るかい!」と言われていたそうです(笑)

祖父母からお父さん、お父さんから現在の店主の弟さんと受け継がれ営業されていましたが、弟さんが病気になって営業するのが難しくなり、弟さんから「暖簾をたたむのを(廃業作業)任した」と現在の店主に言われたそうで、東京から廃業する為に帰郷しました。

しかし、常連さん達からの数多くの手紙を見て「ここを潰してはいけない」と思い、引き継いで営業することになり、現在のみのり湯があります。

と言っても何も知らない状態で引き継いでしまったこともあり、掃除・お湯の沸かし方も全く分からず、同級生やボイラー技士や大工さんなどに助けもらって、1年程で思うように営業できるようになったそうです。

また、大阪で台風の影響で、銭湯の煙突が倒れたというニュースを聞き、人様に迷惑をかけないようにとボイラーの入れ替えで使用しなくなった煙突を解体することを決心。

「子供に銭湯の絵を描いてもらってみー!絶対に煙突の絵を描くぞ!それぐらい価値のある銭湯の命なんや!」とこの事で父親と大喧嘩になったそうです。

ずっと銭湯で働き続けてきたお父さんの気持ちも分かります。人様の事を思い解体を許可しましたが、その当日は大号泣したそうです。

 

そしてお湯に関しては、より良いナノ水をお客さんに提供したいという思いから、地下水から水道水に変更。

それに伴い経費も3倍に上がったそうですが、「お金よりお客さんに気持ちの良いお風呂に入ってもらいたい!売上減らして経営者としてはアカンかもせえへんけど」と笑いながら話す店主に、みのり湯に多くの常連さんが来ている理由が分かります。

 

 

それでは、そんなみのり湯を紹介させていただきます。

暖簾をくぐると靴ロッカースペースがあり、左側が女湯で右側が男湯となっていました。
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脱衣所に入ると番台には80歳を超えてもまだまだ現役で働き続けている、元気で優しい店主のお母さんが受付をしてくれました。

 

広めの脱衣所には休憩用の椅子やマッサージチェアが2台設置されており、男女仕切り壁の上にはタイガースのマスコットキャラの人形が置かれていて、兵庫県に来たって感じがしました(笑)

 

冷蔵庫には瓶の牛乳を始め、ビール、ポカリ、お茶、水、オロナミンC、ヤクルトなどが用意されており、アイスの実、サクレ、モナ王などのアイスクリームまで置かれていましたので、お風呂上がりのひとときも充実することでしょう。

 

また、昭和33年の創業当時の写真も貼られていました。(脱衣所は撮影禁止ですが、特別に店主に許可をいただき撮影しました
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この当時は、現在浴室の入口がある所に富士山のタイル絵があり、脱衣所の大半が浴室エリアだったそうです。

創業当時のTHE銭湯といったお風呂も入ってみたかったですが、廃業が続く銭湯業界でこうやって変化し営業し続けてくれるだけで、有り難い事だと個人的には思います。

 

お風呂

深風呂(41度)

浅風呂(41度)

超音波風呂(薬湯・寝風呂 39.5度)

電気風呂(41度)

露天風呂(故障中

サウナ(82度)

水風呂(20度)

 

白いタイル壁に青と赤のタイル、男女仕切り壁は黄と黄緑とピンク色のタイルの模様が入っている壁に、白と水色が混じった鮮やかな寄棟造りの天井に天窓が開いている浴室。

側面に付いている窓ガラスが青空に雲の絵が描かれていて可愛くなっていました。

 

そして、初めて知った事があるんですが!

銭湯って白とか明るい系のタイル壁が多いのですが、何故だと思いますか?

色々諸説はあると思いますが、みのり湯の店主言わく「カビや汚れなどを誤魔化されへんように白のタイルを使うんやで!明るい色にして、ちゃんと掃除してるという銭湯側からの無言のメッセージ」と教えてくれました。

銭湯とスーパー銭湯を合わすと200軒以上行っていますが、その辺の事は何も気にせずお風呂に浸かっていました。

お湯が温泉の銭湯はダーク系の浴槽が多いですが、これからは銭湯側からのメッセージもちゃんと受取ながら銭湯を楽しみたいと思います。

 

そのみのり湯は39.5〜41度程とまったり浸かり体を温めれるお湯でお出迎えしてくれます。

お湯もナノ水を使用とこだわりのお湯。きめ細かいので浸透性が高く、毛穴の奥までキレイにしてくれ、肌はスベスベ・髪はサラサラ・体はポカポカにしてくれるええお湯です

女性は化粧ノリも良くなったという声もあるそうです。

 

超音波風呂は寝風呂となっており、横っ腹、腰、太もも、膝の左右で2本、計8本のジェットが出ていて、程良い強さで疲れた体を癒し温めてくれます。

また薬湯となっていて、この日はラベンダー風呂。ほのかにするラベンダーの香りに紫色のお湯とジェット効果と39.5度程と少しぬるめのお湯で、とてもリラックスしながら楽しめるお風呂となっていました。

 

電気風呂はビーーッと一定の電流で、コリをほぐし体をメンテナンスすることができます。

中央あたりだと初心者でも入れるぐらいの強さですので、電気風呂が苦手やけどコリをほぐしたい方もチャレンジできる電気風呂となっています。

 

露天風呂は残念ながらパイプに穴が空いてしまった為、故障中となっていました。(2022年6月26日現在)


サウナ

入浴料+170円バスタオル付きで入ることができるサウナは、コの字で1面だけ2段になっている椅子に8人座れる広さがあり、温度計で82度のガス遠赤外線サウナとなっています。

キレイに張り替えられた無節の吉野ヒノキに、3重に敷かれているマットで清潔感があり、ヒノキの良い香りにリラックスでき、森林浴しながら輻射熱に包まれるような感じで気持ちよく汗を流すことができるおすすめのサウナです。

室内には砂時計はありませんが、テレビの左下に小さいながらも時刻が表示されていますので、時間管理したい方はそちらで確認して下さい。

 

この日は7分、10分と2セットでサウナを楽しませていただきました。

 

水風呂

温度は20度程と少しマイルドですが、2人ゆったり入れる広さがある浴槽なので、特に1人で浸かる際は、解放感を感じのびのびとクールダウンができるの水風呂となっていますので、とても心地良いです。

 

 

私は日曜日の20時半頃に訪れましたが、男湯には7人程のお客さんが来ていました。

老若男女問わず、仲良く話されている店主を見ていると、よ〜いドン!に出てる円弘志さんなら必ずとなりの人間国宝に認定することでしょう。

 

お湯の良さだけでは無い、昭和の銭湯ならではの人情が残っているええ銭湯です。

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是非、皆さんもご来浴してみて下さい。